HISTORY創業90年盛光の歴史

昭和4年に東京・浅草で創業。戦争を経て事業を再開

当社は1929年(昭和4年)に、私の祖父が創業いたしました。祖父は金物の盛んな新潟県三条市の出身で、東京・浅草に出て最初は家庭用の金物などを扱う店をやっておりましたが、戦時中に東京大空襲で焼失してしまいました。

戦争が終わり、焼け野原の何もないところから新たな一歩として始めたのが、現在につながる建築用の板金工具を扱う仕事でした。当時は波板のトタンの需要が多く、そのトタンを切るための工具類がよく売れたため、祖父の地元・三条市の職人さんと提携して全国的に事業を展開していきました。
 

社長に就任した数年後、リーマンショックに遭う

その後、祖父から父、そして私へと事業が引き継がれました。私が社長に就任したのは、45歳のときです。その頃はまだ父が現役で働いておりましたので、私はブレーンとして父を立てながら、ときには意見を交わしながら会社を運営していました。

ところがその数年後、リーマンショックが起きてしまったのです。経営は下降気味となり、攻めの経営を行う余裕はなく、会社を維持していくのが精一杯の状況でした。しかし今思えば、そのときに我慢強く経営を持ち堪えてきたことが、会社をやっていく上で大きな力になっているように思います。

既存の製品だけでなく、板金に関わるさまざまな製品を幅広く扱い、経営危機のリスクを分散させるようになったのも、リーマンショックの経験があればこそです。

当社がどんなにいいものを提供し続けていても、時代の波を変えることはできません。ひとたび不況になれば、大型機械のような高額商品を買う企業はなくなります。そのとき、その時代に人々が求めているものを常に提供し続けることが、当社が100年、200年と生き続ける唯一の方法だということを、私はそのときに学び取りました。

親子四代続く建築板金商社として、今後も前進し続けたい

そして現在は、私の息子が四代目を継ぐべく、経営陣の一人として働いています。親子四代にわたって、90年以上も事業を継続できるということは、盛光の社長としてこの上ない喜びでもあります。

これからもさまざまなことがあるかと思いますが、常にお客様が満足する製品を提供し続け、新しい試みにも果敢にチャレンジして、前進し続けたいと考えております。

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